相見積りとその他検査業務

  

 

相見積りとその他検査業務

新築やリフォーム工事をする場合の相見積りをプロの目線で比較し適格なアドバイス等を行ないます。
ご依頼にかかる相見積りの比較業務の費用や詳細については、次の「相見積り比較業務・検査その他業務料金表」をご覧下さい。
なお、各業務のご相談などは、当団体ホームページの「お問い合わせ」よりメールでお願い致します。

相見積りの比較業務やサーモグラフィカメラ等での検査など、いくつかのコースで、当団体への報酬額は異なりますが、お客様にとって良い住宅を手に入れ、安心して生活する為の手法のひとつとして、ご検討いただければ幸いです。

相見積り比較業務・検査その他業務料金表

  1. 相見積り比較業務をご希望されるお客様は事前に、メールにて「電話相談希望の有無やご希望される日時のご予約」をお願い致します。(電話料金は、お客様負担になります。)
     
  2. 相見積りに必要な建築会社の見積書や図面その他必要書類等は郵送またはメールにて、いい家づくりコムまで送って下さい。(電話相談または面談ヒヤリングで詳細説明を致します。)
     
  3. 下記の各コースは、相見積り比較業務(3社迄)それぞれご希望により受託致します。
    相見積り比較業務(3社迄)の場合の報告は、お客様にお電話でのご報告のみとなります。
    ちなみに相見積り比較業務(3社迄)の場合の最低基本料金は5000円になります。 
     
業務受託コース基本受託料金備   考
現場下見
(面談ヒヤリング)
札幌市内1回 5000円原則、面談1時間以内。札幌市外は別途実費が必要になります。
相見積り比較業務
(3社迄)
最低見積書金額の3%相当額原則、口頭の電話報告。相見積りの会社が1社追加毎に左記1%の追加になります。
相見積り比較と表作成
(3社迄)
最低見積書金額の5%相当額原則、書類による報告。相見積りの会社が1社追加毎に左記1%の追加になります。
工事代金値引き交渉業務
(1社)
値引き前の見積書金額の3%相当額工事を発注予定の会社1社との間で、値引交渉をお客様の代理で行います。
雨漏り、すが漏り、断熱診断などの現場検査業務10万円からサーモグラフィカメラ等での検査になります。口頭での電話または現場報告です。
サーモグラフィカメラ等での検査後の書類作成業務5万円からサーモグラフィカメラ等での検査の画像を基に書類を作成する費用です。

※上記コースの受託料金には別途消費税が必要になります。また受託料金は銀行振り込み前払いとなり振込み料金は、お客様の負担になります。

以下は、相見積りについてプロの目線でお客様にお知らせしたい情報です。ご興味があればご覧ください。


なぜ、相見積りをプロ目線での比較が必要なの? 依頼するメリットはあるの?

建築工事で、新築やリフォーム工事を検討する際、工事の予算やさまざまな条件を比較検討する手法のひとつとして、一社の建築会社からだけではなく、複数の建築会社から見積もりを取ることを相見積りと言い、この手法を活用することで建築知識の少ないお客様でも相見積りを行うことで、適正な工事金額を比較しわかりやすく知ることが出来るのです。

ここで重要なことは、複数の建築会社にリフォーム工事などの見積りのお願いをする際、お客様が希望する新築工事やリフォーム工事などの仕様や出来栄え、諸条件を明確に建築会社に正確に提示し、同条件での見積り比較を行うことです。

だだ、これが建築知識の少ないお客様には、とても難しい作業なので、当団体のような「建築のプロの知識やノウハウを活用してBESTな家づくりをしませんか?」というのが「相見積り比較業務」をご提案する目的です。

しかしながら当団体を活用すれば、それなりの費用が必要になります。
そこでメリットとしては、工事の質を下げず建築会社の過度な利益を値引き交渉しますので、私どもの費用を支払っても工事に必要な支出総額で考えるとお安く工事が出来ます。
つまり、お客様が住宅にかける工事費の総支出額を下げ、かつ、プロのさまざまなノウハウを利用出来るといった特典があるのがこの業務の特徴になります。

お客様が相見積りを独自に行った際の失敗事例のご紹介

今回、ご紹介する事例は、相見積りを取る際に、異なった条件なのに、お客様が同条件だと勘違いをして、複数の建築会社に見積り依頼をした際の失敗実例を二つご紹介します。

1,まず、ひとつ目は台所のキッチン交換工事で、工事の条件はI型の長さ2550吊戸棚付きのシステムキッチン交換工事の見積りの事例です。お客様の希望条件は「安価なシステムキッチンで使いやすい」だけでした。相見積りをお願いした建築会社は3社で、A社、B社、C社と表記することにします。

<各建築会社の見積概要の結果(税抜き金額)>

  1. A社からは、LI社の商品で、システムキッチン見積価格で36万円のものを提案されました。
  2. B社からは、KU社の商品で、システムキッチン見積価格で49万円のものを提案されました。
  3. C社からは、TA社の商品で、システムキッチン見積価格で63万円のものを提案されました。

前記条件から考えるとシステムキッチンの代金は、A社が安いですが、同じシステムキッチンでも、見積り価格(定価等)が、他社と全く異なっているので同条件での比較にはなりません。

このケースは、一般のお客様が、システムキッチンのグレードや仕様について良くわからず、複数の建築会社それぞれが薦める提案商品を同条件だと思い込んでしまい、お客様は提出された見積りの金額ばかりに関心が向いたことからA社と契約し工事が完了した後にシステムキッチン選びで失敗(吊戸棚が高くて使いずらい)をしたので「どうしたらいいのか」と当団体に相談があったケースです。 このようにシステムキッチンの選択で勘違いをすると、あとで取り返しのつかない失敗する場合が多いので、システムキッチンなどの水回り商品は、使い勝手をしっかりと確認をし、見栄えも確認し同じメーカーの同じ品番の商品で、かつ、同機能に条件を統一して見積りを依頼した方が良いと思います。

2,つぎ、二つ目は外装工事の見積書が複数の建築会社から、異なる条件で提案されているにもかかわらず、お客様としては見積書を提出してきた各建築会社の全てが、ほぼ同条件の見積書を出してきたと勘違いしていたケースで、一番工事金額の安いA社を選び工事を行い、後で大失敗(工事後すぐに塗装の下地の壁材がはがれて来た)した事例になります。

<各建築会社の見積概要の結果(税抜き金額)>

  1. A社からは、外壁の塗装と屋根の塗装工事の見積書150万円が提出されました。
  2. B社からは、外壁の部分補修と外壁の塗装及び屋根の塗装工事190万円が提案されました。
  3. C社からは、外壁全面の貼替と屋根の塗装工事の見積書230万円が提案されました。

この工事の条件も既存の外壁に何もせず全面塗装だけなのか、部分補修をした後に外壁の全面塗装をするのか、はたまた外壁だけは塗装をしないで全面新しいものに張り替えるのかと各社の条件がバラバラです。

このようなケースでは、複数の建築会社の話を聞きながら、外壁は塗装だけで良いのか、それとも外壁を補修もしくは全て新しいものにしなければならないのかを、お客様が独自に判断して複数の建築会社それぞれに同条件での見積りを依頼しなければなりませんでした。 今回のケースは、お客様が独自に判断するのは多少難しい点もあるかと思いますが、そのような場合には、複数の建築会社に外壁については補修のうえ塗装だけの見積書と外壁を全て新しいものにした場合の見積書を二つの条件として、別々の見積書として取れば同条件での見積り比較がしやすくなります。

相見積りを取る前提と建築会社選びの難しさ

さて、お客様が、同じ商品、同じサービスを買う場合であれば、価格が安い店で買うという方は多いでしょう。当団体でも家電製品などを買う時には、インターネットを見て最安値を確認し、その後に、安値に近い価格で信用が置けそうな店(ネットショップ)で物を買うようにしています。

しかし、これが住宅となりますと少し勝手が違います。

それは住宅やマンションでは全く同じ条件の建物(面積や工法など)がほぼない為、工事費だけでは比べにくいという特性があるからです。加えて住宅は現場で造らなければならないという特性もあります。

住宅を新築する際やリフォーム工事をする際には、最近、見積額を比較する為に相見積りを取る方も多いと思いますが、多くの方が相見積りの取り方を誤り、あまり意味がない作業をしているように思います。

お客様が行う住宅工事の相見積りにあまり意味が無い最大の理由は依頼する建築会社の総合技術が一定以上の技術を持った建築会社を選んでいないことと総合技術が同レベルではない建築会社間で相見積りをしているケースが多いからです。また、お客様のニーズも十人十色というのも理由のひとつです。

ここで依頼する建築会社の総合技術が一定以上でなければならない理由を次の例えでお知らせします。

お客様が病気やケガの治療を受けに行く一般的な病院の医師でも「神業を持つ医師もいれば、時代遅れの医療しかできない医師」もいます。

万一、十大な病気やケガの治療の際、医師や病院の選択を間違えば、後悔してもしきれないことになる可能性があるのと同じように、相見積りを依頼する建築会社の選択は特に難しいのです。

医師の場合は医師になる為、医科大学で基礎を勉強し医師の国家試験に合格し開業することが必要ですが、建築会社の場合には、このような難しい開業条件はありませんから、現在でも素人のような建築会社が存在しますし、中学校しか出ておらず建築の専門的な勉強もせず、単なる経験だけで開業している建築会社が多く存在しますから、建築業界に詳しくない一般のお客様が建築会社を選ぶのは難題中の難題なのです。

仮に、技術程度などが低い能力しかない建築会社に何かしらの工事の見積もりをお願いし、工事が完了したとすると考えただけで怖い工事(欠陥や手抜き)が行われたのではないかと推察できますよね。

ただ、程度が低い建築会社でも多くの方達は「少ない知識で一生懸命」やっているのです。しかし総合的な能力がないので法律違反や最新技術等の内容を知らないため欠陥や手抜きになるだけです。

つまり、現場にいる職人さんのレベルや工事監理人のレベルその他諸事情(下請けイジメなど)によって、建てられる建物のレベルも大きく異なって来ることになるので総合技術が一定以上の技術を持った建築会社でなければならないのです。

ですから、これらの事項以外にも建築工事にかかるさまざまな前提条件について、見積もりを依頼する前に正しくチェックし、正しく選択するという作業は一般のお客様には困難なことかと思われます。

そこで結論ですが、相見積りの建築会社を選ぶ際には、ひとつの方法として当団体のような建築のプロを味方につけ活用するとお客様にとって非常に心強いかと思います。

建築会社を選択した後、次の作業としては、お客様自身が全体の工事予算を概算にて決め、その価格帯の住宅工事を日常的にしている会社の過去の実績工事をいくつか見比べ、総合判断で建築工事を依頼しようと決めたあと総合技術が一定以上の技術を持った建築会社から見積りを取る方が現実的だと考えます。

ここで重要なのは、お客様が希望する予算の住宅を日常的に建てている建築会社を選ぶという点が、次のポイントです。

お客様が、建築工事を依頼しよう思い建築工事の見積りを任意に依頼すると、どの工務店(一般建設業許可業者)などに聞いてもローコスト希望であればローコストの住宅を建てますと言うでしょうし、高級住宅を望むのであれば、どの工務店(一般建設業許可業者)なども自社で建てられると言うでしょう。

しかし、ローコストにはローコストの、高級住宅には高級住宅のノウハウがあります。そのため普段建てていないタイプの住宅をその建築会社に依頼したとしても、あまり上手く建てられない可能性が高いと思われます。ちなみにリフォーム工事も同じです。

一般の方にわかりやすい例として、お寿司屋さんを題材にして少しだけ解説致します。

ローコスト住宅は回転寿司店、高級住宅は銀座の高級寿司店として、ざっくりですが大別します。

回転寿司店と高級寿司店では、まず価格が大きく異なります。つまり、お客様のニーズや客層が全く異なる訳です。(実際には回転寿司店にもランクがあり、高級寿司店にもランクがあり住宅も同じです。)

回転寿司店では安く手ごろなネタを仕入れ、寿司を握る職人も手ごろな職人かパートやアルバイトなので安く売っても利益を上げられるノウハウがあります。ですから、回転寿司店に高級寿司店で出される寿司の出来栄えや美味しさを期待しても無理というものです。

また、高級寿司店は、高くても良いネタを仕入れ、寿司を握る職人も一流です。その寿司を食べに来るお客様も高額な支払いになりますが、美味しいもの特別なものを求めて来ているので納得されて帰られます。

高級寿司店に、回転寿司店の金額で寿司を出して下さいと言っても、高級寿司店には回転寿司店のローコストのノウハウは必要無く、高級寿司店特有の技術等を提供していので、安価の商売は求めていないと思われるからです。

私が残念に思うことのひとつに建築業界では、未だに欠陥工事や手抜き工事がなくなりません。

この欠陥工事や手抜き工事が、お客様自身でわかるケースはとても少なく、仮に、発見したとしても住宅を建ててから、また、リフォーム工事をしてから数年後とか災害後や住宅の保証が切れた頃というのが大半です。

この欠陥工事や手抜き工事が住宅の構造的な部分にあれば、大地震で建物が倒壊し、死傷者が出たケースは最近の大震災などの報道で皆さん周知の事実と言えます。

日本の国民性からか「私だけは大丈夫」と安易に思っている方が、とても多いようですが、住宅は100円ショップでの買い物とは異なり、ちょっとしたリフォーム工事でも何十万円、何百万円以上といった大金が必要になる買い物です。

ですから当団体のようなプロの技術者のノウハウを活用し、より良い住宅手に入れることを是非とも検討していただければと思います。

お客様にとって、建築のプロのノウハウを利用出来るといった大きなメリットを重視し、利用価値が十分にある仕事をすることをお約束致します。

最後まで、お読みいただきありがとうございました。